トラウマの話

まぁ、生涯においてトラウマの無い人などそうそういないわけで、かく言う僕もちょっとしたトラウマの持ち主です。
とは言え、僕の場合、決して重いものではなく、むしろ笑い話にされかねないような、または、笑い話にまではされなくても、「えっ…」と引かれてしまうであろう、そんな(他人から見れば)くだらないトラウマなのです。
今回は、そんなトラウマの話を、馬鹿にされることを覚悟でお話します(笑



さて、僕は自他共に認める筋金入りのゲームバカなわけなのですが、数多あるゲームソフトの中でも、嫌いなゲームがあります。
結論から言えば、それは、ファミコンのゲームです。
もっと細かく言ってしまえば、ファミコンで突然流れ出す8ビットサウンドの音楽が、紛れもない僕のトラウマなのです。


さかのぼることおよそ十数年前、記憶が確かならば、僕が小学校低学年の頃。
ファミコンと一緒に初めて買ってもらったソフトがドラクエでした。
言わずもがな、旧エニックスの超有名なゲームですね。
さぁ、これこそ、僕の現在のトラウマを形成するいわゆる諸悪の根源となったソフトなのです。


このドラクエ4、中古で買ってもらったソフトでしたから、当然、売った人のセーブデータが残っていることも多々あるわけです。
……はい、もう大体想像がつきましたね?
何も知らなかった当時の僕は、喜んでスイッチオン!
スタッフロール(?)を飛ばそうとAボタンをぽちっ。


♪でろでろでろでろ(略)♪


血の気が引いたのと同時に固まったのを覚えています。


ご存知、「ざんねんですが ぼうけん の しょ 1 は きえてしまいました。」の時に流れる音楽なわけですが、当時の僕は8ビット独特のあの音色に、ファミコン購入初日にして恐怖を植えつけられてしまいました
(ちなみに、ドラクエ5(SFC)であれが流れても平気ですw)


そして、さらにそれに追い討ちをかける出来事がそれほど年月も経たないうちに起こりました。


当時の友人宅で、「さんまの名探偵」(ナムコ)というソフトに出会いました。
あの明石家さんまとプレイヤーがタッグを組んで、殺人事件の犯人を突き止める、と言う趣旨のストーリーだった気がします。
その時点でなんか嫌な予感がしていましたが、「さんまだから恐くないだろう(意味不明)」とでも思っていたのでしょうか、友人がソフトの電源を入れるのも止めずに画面を凝視。
すると───



30秒後には泣き出しそうになっていたのを覚えています。


被害者の死にっぷりも恐かったのですが、何よりも、あの音楽…。
仮に、もしあれがストリングスかピアノか何かの生の楽器で流れていても、たいして恐くは感じません。
8ビットサウンドならではのあの無機質な低音だからこそ、恐怖心を煽られてしまったのです。


十数年経った今、暇ができてファミコンドラクエ4をやる時は、電源をつける前に必ず音量を0にし、データが消えていないことを確認してから音量を元に戻してやっています。


こんな僕、変ですよね(苦笑