マジメな話

僕が現在通学に利用している東急田園都市線では、今月9日から女性専用車両が導入された。時間は、初電から9時30分までのおよそ4時間。
その狙いは周知の通り、痴漢犯罪の防止だ。
ここまでは、まぁ、一応は納得のいく内容である。
僕が聞き捨てならないのはこの先で、この女性専用車両、「女性専用」と称しているにもかかわらず、その対象者は女性の他に、小学生以下の男児や、身体障害者の男性とその介助者も含まれているのだ。
小学生以下の男児身体障害者の男性とその介助者ならぁ、痴漢なんかしないだろうからおっけ〜♪
ちょっと、何ですか、それは。あまりにも先入観と過去の傾向に囚われすぎている気がするのは僕だけであろうか。
それなら初めから「女性専用車両」などと言わずにもっと相応しい名前をつければいいのに・・・・・・。



もう一つ、僕が疑問に感じたこと。
多くの女性の視点から見てみれば、やはり女性専用車両なるものが導入されたのなら、普通の車両よりもそちらの方に乗りたいという心理が働くのはどうしても仕方のないことでしょう。
結果、その車両に乗れる女性と乗れない女性が生じてくる。これも問題だと思う。
察するに、今後、痴漢犯罪者が狙ってくるのはそこなのではないだろうか?
そして、仮に痴漢犯罪が起こる。
→それをマスコミが大々的に報じる。
→女性の男性に対する不信感が上昇する。
女性専用車両に乗りたがる女性が増える。
→乗れる人と乗れない人が生じる。
と、悪循環に陥る危険性がないとは言いきれない。


現在のところ、大きな問題は発生していないようだが、僕は、今回の女性専用車両の導入は、やはり少し見切り発射な感じがあったのではないだろうかと思う。

ごく最近の少女監禁事件などもあり、これ以上、男女間の心の距離を広げてしまいかねないことは、極力してほしくない、と、切に願っている。